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アダルトチルドレンの症状をどうにかしたい話〜本を読む編10 完結編〜

アダルトチルドレンに向き合うきっかけ

私には、人生に悩むと読ませる気もないブログをガンガン書く癖がある。

自分が「アダルトチルドレン」だということは薄々気付いていた。

 

年末年始〜連休にかけて時間があったので、

アダルトチルドレン」について調査と改善をしようと思った。

 

qlouni3.hatenablog.com

 

 

課題と目的

アダルトチルドレンで困っている事が下記のような事だった。

これらを克服したいと思った。

・自分の判断に自信がもてない。
・常に他人の賛同と称賛を必要とする。
・自分は他人と違っていると思い込みやすい。
・傷つきやすく、ひきこもりがち。
・孤独感。自己疎外感。
・感情の波が激しい。
・物事を最後までやり遂げることが困難。
・習慣的に嘘をついてしまう。
・罪悪感を持ちやすく、自罰的、自虐的。
・過剰に自責的な一方で無責任。
・自己感情の認識、表現、統制が下手。
・自分にはどうにもできないことに過剰反応する。
・世話やきに熱中しやすい。
・必要以上に自己犠牲的。
・物事にのめり込みやすく、方向転換が困難。衝動的、行動的。そのためのトラブルが多い。
・他人に依存的。または逆に極めて支配的。
・リラックスして楽しむことができない。

 

さらに、この取り組みをしている間に、自分の出世が決まった。

最悪のタイミングだと思う。

上記の項目は、人の上司になる上で最悪な物ばかりだ。

それもあって、良くないとは分かりつつ、本を読むのがしんどい日も、ちょっとだけ急いで読了を目指した。人の上司になってからトラブルが起きるよりは、ずっとマシだと思ったからだ。

 

 

本の選定

アダルトチルドレン」で検索すると、多くの書籍がヒットする。

その中で、今回購入した本の選定理由を上げてみる。

 

①煽って来ないこと

「自分を変える」系の本で失敗を感じるのが、煽ってくる本。

だからあなたはダメなのですとか、親が悪い。みたいな。

そんなことは分かっているので、無駄に感情を掻き乱そうとしてくる

本は絶対に避けたかった。

毒親」「なぜ〜は〜なのか」「〜の正体は〜」などのタイトルは避けた。

そんな無責任に言い切ろうとしてくる本は嫌いだ。

 

②実用的、実践的であること

ただ読んで、アダルトチルドレンを理解するだけでは、不満足だった。

私には、実生活の自分の行動を改善すると言う目的があるためだ。

だから、「アダルトチルドレンはこう」だけでなく

「〜を書き出してみましょう」というワークがあるものにした。

 

③難易度が適切であるもの

イラストが多用されていて内容が薄いのも嫌だし、

難しい専門用語だらけで、ただでさえ辛い克服の作業が、さらに辛くなることをさけたかった。

 

これらの条件を満たすと、自分の場合、下記の本になった。

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全12回を振り返る

1:隠してきた感情の言語化

漠然と「うちは他所と違う家庭だ」と思っていたが、

書き出してみると、思ったよりひどい扱いを受けていたと、怒りの感情が湧いてきた。

 

qlouni3.hatenablog.com

 

2:見捨てられた経験を書き出せ

「見捨てられた経験を書き出せ」という課題に、さっそく挫折しそうになったが、

なんとか書き出した。

痛みからの「防衛法」の反応を挙げられて、辟易したが、自分の困った行動を客観視できた気がする。

 

qlouni3.hatenablog.com

 

 

3:過去と現在をつなげる

自分の人生の確信に迫った。心臓が重くなる感じがした。

 

qlouni3.hatenablog.com

 

 

4:迷走の始まり

・私には価値がない

・私のニーズはどうでも良い。他のみんなのニーズを満たす方が遥かに重要だ

・遊んでいる時間ははない。やるべき事がたくさんあるのだから

と言う、子供の頃に作った信念を捨てる課題が出てきたのだが、

全然できなくて詰んだ。

 

qlouni3.hatenablog.com

 

5:たまたま齧っていた哲学に助けを求める

・快楽主義(エピクロス派)

・禁欲(脱欲)主義(ストア派

・仏教

・孟孔思想(儒家

墨家

老荘思想

これらを薄っく知って思ったことは、「労働者として理にかなっていた」ということ。

 

qlouni3.hatenablog.com

 

6:資本主義と自由

エーリッヒ・フロムの「自由からの逃走」

から、社会の変容によって自分の思想が形作られていると思った。

家庭という小さな社会でもそれは起こりうると思った

信仰の自由、言論の自由、権力の束縛からの自由を勝ち得たが、

その反面、我々は他人の期待(世論や常識)に一致するように注意を払うようになった。

社会的健康を優先し、欲しい物や思想も社会に考えさせられている。

社会的自我の思考・欲求ではないか。

社会的自我と個人的自我の差分が大きくなると、人生に閉塞感を感じる。

qlouni3.hatenablog.com

 

7:現代哲学にヒントを求める

どの思想もそれぞれ納得できた。これらをやることで、自分の思想について、少しメタ的に考えられたかもしれない。

永遠回帰

  「人間には生きる目的や意義が存在しない」

  ニーチェ

現象学

  「根源的に認識を捉え直す必要がある」

  フッサール

実存主義

  「最初に人間が持っているのは「自由」という実存のみで、本来的に自由な人間は、本質(自己)を後から自分で作らなければならない。」

  ハイデガーヤスパースメルロー=ポンティ、サルトル

 

・他者論

  「自己の世界で他者を理解しようとする態度は、エゴイズムを引き起こす要因になる」

  レヴィナス

 

・世界疎外

  「頭の中で考えた理想(観念の世界)に閉じこもって、実際の世界との乖離が生まれてしまう」

  ハンナ・アーレント

 

構造主義

  「本当は人間の思考と行動は、その根底にある社会・文化的な構造に支配されている」

  レヴィ=ストロースミシェル・フーコーデリダジル・ドゥルーズ

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8:4で止まってしまった思考を、客観視し深ぼった

・生産しないといけないという強迫観念がある。

→意識してバランスを取る。

 

・褒められた時に複雑な気持ちになってしまうので、人に対しても素直に褒められない。

→いちいち相手の言葉に左右されない

→なんでも、一意見として聞く

→自分で考え、分析する

→自分の「小さな物語」の商品価値を分析する

→行動する時にリスクや責任と、可能性を比較する。反射で固まらない

→社交辞令にいちいち労力や神経を使わない

 

・感情が噴出することが怖い

①出したらダメな時を、客観的に見極める

②出していい時には、出す

 

・他人に都合の良い存在であろうとする

①相手を困らせないように振る舞う

②都合よくなくてもいい。排除されたら、別のコミュニティに行けばいい

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9:子供の頃身につけるべきスキルを身につける

自分が学べなかった物を書き出し、それに対応するスキルを考えた

・助けを求める

・ノーと言う

・限界を設ける

・自分の価値や感情、ニーズを確認する

・適切に感情を表現する

・交渉する

・話を聞く

・遊ぶ

その過程で、次に読みたい本に出会った

 

qlouni3.hatenablog.com

 

10:感情について

感情はありのままに自分で否定せずに受け取る。

受け取った後に、それを誰に伝えるのか、伝えないのかを判断する

qlouni3.hatenablog.com

 

 

11:秘密・役割

・今は何でも話せる人がいる、過去の秘密は言う機会がない

・子供の頃の役割を書き出し、大人になっても引きずっているか確認する

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12:親密さ、人間関係

・大人の人間関係

・現状の人間関係が「健康か」を考える

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感想

3回目までは、精神的にかなりしんどかった。泣いてしまいそうになるくらい。

4回〜哲学を始めると楽しくなって、8回目を始める直前まではウキウキしていた。

そこで出世が決まって、この先の不安がまた大きくなって、8回からまたナイーブにはなった。しかし、1〜3回の時ほど辛い気持ちにならなかった。

 

今後何を実践していくか

人間関係

・パートナーに対して、現実的ではない期待をお互いにしているのをやめる

・仕事をする上では厳しい面があるので、やさしくする必要があるかも

・期待していないからやさしい場合があることを自覚しておく

・共通の趣味を持とうとして、疲弊しないようにした方がいいかも

・仲がいい=文句を伝える事という無意識に持っていた考えを改める

・早めに軽く相談できる環境、人間関係を作る

・相手を不快にさせずに交渉する方法を学ぶ

 

役割

・長所はそのままに、ある程度人に任せる事をする(自分の役割に集中する)

・人の話を聞く、従う、柔軟性、リラックスする能力を育てる(相手を困らせないよう堂々としていればいい。誰も損しない)

・長所はそのままに、自分から行動を起こす

・決断を下し、他の選択肢に気づく力を育てる(考えが中途半端な状態でイエスを言わない)

・自分のケアを第一に考える力を育てる(時間を決めて遊ぶ)

・怒りの健康的な表現の仕方や問題解決のスキルを育てる(過去の主観的思い込みに縛られず、自分の感情を客観視する)

 

気を付ける事

ここは深ぼっても良いかも

・感情は自分で感じた上で、表現するか自分で判断する

・他の世話をしなくても、好かれる人間であると考える「私には価値がない」

・自分の、しかもマイナスな感情の事しか考えられていない。

・今を楽しむ余裕がない「遊んでいる時間ははない。やるべき事がたくさんあるのだから」

・安心を求めすぎる・安心第一・安全ではない(大きすぎる危機感・焦燥感・競争心・対抗心)

・話を聞かない・焦って返事をしてしまう・無言に耐えられない

・深く考えない・すぐに言うことを聞いてしまう「私のニーズはどうでも良い。他のみんなのニーズを満たす方が遥かに重要だ」

・他人に話を振れない・役割を任せられない・相手を信頼できない

・相手を軽蔑してしまう・自分に自信がない

・全部自分でやろうとする癖

・資本主義と人間の健康のバランス(自分も仲間も)

qlouni3.hatenablog.com

 

 

 

痛みの根源への挑戦

・褒められて喜べるようにする

・映画や本、漫画などで感情を動かしてみる

・欲しい物・やりたい事を言語化してみる

・やったことない事に挑戦してみる

・苦労しなくても良いと思えるようにする

・条件付きでなく、そこにいて良い場所を作る

 

そんな感じです。おわり。