アダルトチルドレンの症状をどうにかしたい話〜本を読む編5〜
これまでのあらすじ
アダルトチルドレンの症状が辛いので、本を読んでいたら、
・私には価値がない
・私のニーズはどうでも良い。他のみんなのニーズを満たす方が遥かに重要だ
・遊んでいる時間ははない。やるべき事がたくさんあるのだから
これらの思い込みを断ち切らないと、生きる力が身に付かないとの教えがあった。
さまざまな哲学にヒントを求めた。
今回は、自分で改善策を模索する。
原因の考察
そもそも「人間」がオワコンかも
個人は自分の意志で考えているつもりでも、
この社会の構造に支配されている(エピステーメー)
生命や人間が重要視されるようになったのは、
科学の発展によって、生物の内部まで理解できるようになった、
19世紀初頭から今までの200年間の出来事。
「人間」は近代的な存在であり、「人間」の枠組みの中で自分を考えると
もう、価値を感じられないのかもしれない。
人間が商品化した
中世から近代に入る段階で、宗教/言論の面や、権力から自由になり、
社会への帰属感がなくなった。
資本主義の世の中になり、競争社会に突入し、人々は「商品」になった。
そのため、何か他人に価値を与えないと、自分の価値を感じられなくなった。
大きな物語が終わった
資本主義の問題を、多くの人々が考え、社会主義を実行してみたものの、成功しなかった。その前例に基づくと、問題を抱えたままの資本主義の社会を、何とか運用していくしかなくなった。
また、全体主義も危険であると分かったため、みんなで何かを達成しようとする、大きな物語ではなく、個人単位の「小さな物語」に基づいて生きていく事が推奨されている。
すなわち、個人の「小さな物語」が「商品」として取引されている。
社会的健康がより求められる
個人の「小さな物語」が「商品」として取引される世の中では、
その社会において正常であるか?つまり、社会的健康がより求められる。
なぜなら、「王」などの絶対的支配者がいない現代において、
社会(コミュニティ)を正常に維持するには、抽象的な監視を通し、自発的に規律を守るようになっているから。
無意識に刷り込まれた構造からはみ出すものを、狂気と断定して排除していく働きがある。
個人の成長と幸福のための最上の条件、つまり、個人的健康を優先すると、コミュニティから弾かれてしまう。
個人的健康と社会的健康のギャップが大きいと、ストレスを感じる。
社会的健康は手放すと、即時に問題が発生するため、
個人的健康を手放して、権威に服従し、機械人間として生きるようになる。
これが閉塞感の根源。
解決策の考察 - 個人的健康と社会的健康の両立
個人的健康と社会的健康のギャップによって、機械人間になってしまうのであれば、
両立する方法を考えれば良いのでは?
ここで気づいた。「個人的健康」と「社会的健康」について
何となくは分かる気がするが、具体的に自分の場合に当てはめられるまで、
解像度が上がっていない。
1週間前に書いた記事から、解像度を上げていこう
生産しないといけないという強迫観念がある。
【個人的な感情】
・生産活動したい時もあるし、したくない時もある
・無価値という烙印を押される事が不安。不安になりたくない
・生産していない時間が苦痛
【社会的健康】
・市場価値を上げないといけない
・社会を発展させないといけない
【ギャップの解消】
生産活動をする時間と、しなくていい時間を分ける。バランスを取る
【改善案】
仕事の時間になったら、
「無価値という烙印を押される事が不安。不安になりたくない」
「市場価値を上げないといけない」
「社会を発展させないといけない」
という感情を採用する。
定時になったら、意識してバランスを取る。
褒められた時に複雑な気持ちになってしまうので、人に対しても素直に褒められない。
【個人的な感情】
・妬まれたくない
・すごいと思っても、褒め過ぎると、適当な奴だと思われて信用を失うので嫌だ
・別に褒められたくて、やってるんじゃないし(内部から湧いてくるモチベーションを、外部に奪われた感じがする)
・ネットで、いいねが沢山つくと嬉しい(その場で反応しなくていいので気楽)
・リアルで褒められても、人間関係の維持のための材料にされた気がする
【社会的健康】
・謙遜するべき
・褒められない人に配慮すべき
・すごいと思ってなくても、その場の空気ですごいって言うべき
・褒められたら喜んで、お礼を言わないといけない
【ギャップの解消】
人間や事物をありのままに見て、その客観的なイメージを自分の欲望と恐怖によって作り上げたイメージと区別する(エーリッヒ・フロム)
自分の「小さな物語」の商品価値を分析出来ていない。
リスクや責任を気にして、身動きが取れなくなっている。個性がなくなり、結果、価値を失っていく
それを客観視できれば、違ってくるのではないか
【改善案】
・いちいち相手の言葉に左右されない
・なんでも、一意見として聞く
・自分で考え、分析する
・自分の「小さな物語」の商品価値を分析する
・行動する時にリスクや責任と、可能性を比較する。反射で固まらない
・社交辞令にいちいち労力や神経を使わない
感情が噴出することが怖い
【個人的な感情】
・他人に自分を見せて、社会から排除されることが怖い
・恐怖からパニックになることが、また怖い
・精神世界から、現実世界に戻りたくなくなりそう
【社会的健康】
・感情をコントロールして、正常な行動をすべき
【ギャップの解消】
・出していい時と、出したらダメな時をコントロールする
・ずっと出さないのも良くないので、出していい時には出す
・出したらダメな時を、客観的に見極める
【改善案】
①出したらダメな時を、客観的に見極める
②出していい時には、出す
他人に都合の良い存在であろうとする
【個人的な感情】
・堂々と振る舞ってはいけない様な気がする
・排除されることを恐れている
・同情してもらう事で、自分がここに居ても仕方がないと許してもらいたい
【社会的健康】
・扱いにくい奴は困る
・都合よく動く奴だと思う
【ギャップの解消】
相手を困らせないように振る舞う
都合よくなくてもいい
排除されたら、別のコミュニティに行けばいい
【改善案】
①相手を困らせないように振る舞う
②都合よくなくてもいい。排除されたら、別のコミュニティに行けばいい